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三井ホーム 都市型木造賃貸マンション 夏の断熱性は高評価

 三井ホームは、昨年5月に東京都新宿区に竣工した木造賃貸マンション「MOCXION(モクシオン) 四谷三丁目」(全15室)の入居者を対象に実施した住み心地についてのアンケート調査の結果を公表した。夏の住み心地を調査する目的で、23年10月13~31日にアンケートを実施し、入居者の全15世帯の回答を得たもの。

 総合的な住み心地については、「満足」が27%、「どちらかといえば満足」が53%、「どちらともいえない」が20%と、8割が高評価だった。入居者からは「とても落ち着く」「以前住んでいたRC造とあまり差を感じない」といった声が寄せられた。

 また、次に住居を探す際、省エネや脱炭素をどの程度意識するか聞いたところ、「どちらかといえば意識する」が67%を占め、「どちらともいえない」が27%、「どちらかといえば意識しない」は6%にとどまった。

 夏の断熱性については、「満足」が27%、「どちらかといえば満足」が47%と、74%が満足していた。また、昨夏は猛暑日が続き、物価が高騰した中、「電気代が上がった」との回答は見られなかった。

 一般的な木造共同住宅で問題になりがちな遮音性についても、「満足」・「どちらかといえば満足」を合わせた割合は上下階で61%、外部・隣住戸では80%を占め、低評価は上下階で26%、外部や隣住戸に対しては13%にとどまった。入居者の声も「気になるほどではない」「問題ない」といった声が挙がった。

 外観デザインについては、「満足」(73%)と「どちらかといえば満足」(27%)のいずれかだったほか、エントランスデザインも「満足」(60%)と「どちらかといえば満足」(33%)と、満足度は9割超に上った。

 同物件は、主要構造材に木材を採用し、耐火構造建築物を枠組壁工法(ツーバイフォー工法)で建設した4階建て。23年5月に入居者募集を開始したところ、周辺相場を上回る賃料設定ながら、約1カ月で満室となった。