ピクシーダストテクノロジーズ(東京都中央区)、前田建設工業(東京都千代田区)、アクセンチュア(東京都港区)の3社は、動画と3次元デジタル空間のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を用いる「配筋検査システム」を構築した。2024年4月を目標として、前田建設工業の全国の建設現場で展開していく。
360度撮影可能なデジタルカメラで建設現場を撮影した動画と、BIMを重ね合わせたデータ上で、対象物を測距した静止画を切り出せる技術を今回、開発した。
鉄筋の本数や位置が適切なのかどうか、かぶりの暑さが確保されているのかどうか、などを確認できる。
新システムは、ピクシーダストテクノロジーが協業企業と共に開発した空間開発プラットフォーム「KOTOWARI(TM)」をベースにしている。
従来の建設現場での工事記録では、静止画を何枚も撮影した上で事務所に戻って選定する手間があった。記録写真の撮影業務を効率化することで、時間外労働の上限規制にも対応できる。