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オリックス不など 国内最大規模の自家消費型地熱発電、全面更新完了

 オリックス不動産(東京都港区)とオリックス・ホテルマネジメント(東京都港区)は、「杉乃井地熱発電所」(大分県別府市)発電設備の全面的な更新工事が完了し、9月1日から再稼働を始めたと発表した。

 1980年に地熱発電所として稼働開始した「杉乃井地熱発電所」は、発電設備の老朽化に伴い、2022年1月から稼働を停止していたが、発電設備の入れ替え、関係設備の更新工事を行い、このほど再稼働した。
新たな発電設備の容量は1.1メガワット、年間発電量は6224メガワット/hで、発電した電力はオリックス・ホテルマネジメントが運営する「別府温泉杉乃井ホテル」にてすべて自家消費する。

 自家消費型の地熱発電所としては国内最大規模の発電量で、杉乃井ホテルで使用する電力の約3 割を賄う。また、災害などによる商用電源停止時においても、天候や、昼夜を問わず安定してホテルへ電力供給できるため、BCP(事業継続計画)対策としても有効という。