売買仲介

三鬼商事調べ、都心5区オフィス空室率 21年1月以来の4%台に

 オフィス仲介大手の三鬼商事は9月12日、東京都心5区のビル空室率が直近8月で4.76%(前月比0.24ポイント低下)となり、2021年1月以来の4%台となった。解約の影響が少ない中で、拡張などによる中小規模の成約の動きが堅調だったほか、大規模ビルの成約も進んだ。空室面積は1カ月間で約1万9000坪減った。

 地区別に見ると、新宿区を除き空室率が改善した。最も低いのは千代田区で2.66%(前月比0.14ポイント低下)となり、渋谷区が4.06%(同0.14ポイント低下)、新宿区が4.47%(同0.07ポイント上昇)、中央区が5.91%(同0.02ポイント低下)、港区が6.32%(同0.58ポイント低下)だった。

 都心5区の平均賃料は、1坪当たり2万103円(前月比69円高)と7カ月連続で上昇した。地区別では、千代田区を除き上昇している。最も賃料が高いのは、渋谷区で2万3573円(前月比97円高)となり、最も低いのが中央区で1万8239円(同59円高)となった。新宿区は1万8453円(同302円高)、港区が1万9586円(同34円高)、千代田区が2万1794円(同30円安)だった。