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サンシャインシティ 障害者雇用モデルの実証実験で豊島区と協定締結

 サンシャインシティは9月6日、豊島区と「豊島区と株式会社サンシャインシティとの障害者就労支援事業の実証実験に関する協定書」を締結した。

 障害者が働く場として、サンシャインシティ内を実証実験のフィールドとして活用し、地域や一般就労の課題解決のための新たな雇用モデルを構築する。民間企業をフィールドとした障害者雇用モデルの実証実験は、23区では初の試み。

 実証実験は「超短時間雇用」と「遠隔操作型分身ロボット雇用」の2つのモデルを11月に実施。超短時間雇用モデル(豊島区版)の対象は、豊島区の事業所に通所する区民で、精神・知的障害等により長時間就労が困難な人。サンシャインシティ内で1日30分~数時間・週10時間未満の就労を行う。

 遠隔操作型分身ロボット雇用モデルの対象者は、都立北特別支援学校に通う豊島区民の生徒で、肢体不自由(車いす)の人と、豊島区の事業所に通所する区民で、精神・知的障害等により自宅や福祉施設から外出して就労することが困難な人。自宅等の遠隔地から分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を介して、サンシャインシティ内で接客対応を行う。

 取り組みは新たな雇用モデルの構築が目的であり、実証実験参加者に対して賃金は支払われない。サンシャインシティは「障害のある方が活躍する機会を提供し、生涯を通じて自立するお手伝いをすることに繋がれば、豊島区が働きやすく、住みやすいまちとしてさらに発展していき、まちの価値を更に高めることができると考えています」とコメントしている。