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住友林業、豪州最大手の住宅会社を連結子会社化

 住友林業は9月30日、豪州・メルボルンの現地法人を通じて、豪州最大手の住宅会社、メトリコングループの持分51%を取得し、同社を連結子会社化することを決定した。同社の買収によって、住友林業グループの豪州における戸建て住宅着工戸数は年7000戸以上と全豪1位となる見通し。

 メトリコン社は豪州の人口の8割を占める東部などで主に注文住宅事業を展開。年間住宅着工戸数は3894戸(豪州住宅産業協会の24年6月期の着工戸数ランキングより)で全豪1位規模を占め、住友林業傘下の現地事業者が未進出のメルボルン周辺都市を含むエリアでブランド力を確立している。

 今回の買収によっての展開エリアや販売商品、事業領域の拡大や更なるシェアアップを図ると共に、同社の販売機能や資材調達機能を取り込むことで、資材調達コストの削減や更なる安定供給体制の構築などグループシナジーを追求し、経営効率の向上と共に、豪州の長年の社会課題である住宅不足の解決に取り組む。

 同社は2003年に米国、08年に豪州の戸建て住宅事業に参入以来、海外事業を拡大。豪州における販売戸数実績を住宅会社3社で全豪3位の3402戸まで伸長。2030年までに豪州で掲げた供給戸数目標5500戸を6年前倒しで達成し、1万戸の新たな戸建て住宅の供給を目指す。