コリアーズ・インターナショナル・ジャパン(東京都千代田区)は、「ジャパン・ホスピタリティ・インサイト/2024年9月」を発表した。日本のホテル領域に対する投資家の関心が高まっている。過去1年半から2年間にわたってホテル投資市場は活況を呈し、2025年には更に好調な状況に期待ができるという。引き続き、投資のポテンシャルの高さが市況をけん引すると分析している。
同レポートによると、日本のホテル領域は、高い利回りのスプレッドを提供する数少ない市場の1つであり、インバウンド観光の成長が顕著なため、多額の外国資本が流入していると指摘する。
2024年上半期の国内ホテル投資取引額は29億米ドルに達し、前年同期比で30%以上増加した。直近の傾向としても、2017年以降、年間投資額は28億米ドルから40億米ドルの範囲で推移している。2019年だけは54億米ドルと突出していた。
投資家や運営会社は、日本のホテル市場の更なる発展に強い関心を持っている。特にラグジュアリーや多様なライフスタイルの需要が高まる中、東京・京都・大阪・その他の主要なレジャーやリゾート地に新たらしいホテルブランドが進出するなど、多くの運営会社が新たな立地展開の足掛かりを求めている。また、体験型旅行の需要の高まりで、伝統的な日本式の宿泊施設「旅館」への投資の関心についても、旺盛になり始めているという。