マーキュリー(東京都新宿区)は、2023年以降に首都圏・東海圏・関西圏で中古流通した「バス便マンションの値上がり率」に関する調査を実施し、ランキング形式でまとめた。ランキング第1位は、「フォルム葉山」(神奈川県三浦群葉山町)で、値上がり率は93・3%だった。
一般的にマンションの資産価値は、駅に近いほど下がりづらい。一方、バスに乗る必要があるほど遠距離な「バス便マンション」は、駅に近いメリットはないものの、価格が比較的に安く、住環境の良さのメリットがある。
ランキングを見ると、首都圏では三鷹や吉祥寺、関西圏では千里中央といった駅が上位となった。マンション自体はバス便であっても、最寄り駅から都心部までは乗り換え不要でアクセスできる点などが要因の1つとして考えられる。
ランキング上位は、自然や緑の多い街並みが奇麗で、街としての成熟度が高い。葉山や茅ケ崎などは海に近く、別荘地にも選ばれるような自然豊かな環境が価格の下がりづらい要因にある。また、2000年代から2010年代前半までに竣工した販売価格の安い時代のマンションなどは大きく値上がりしている物件が多い。