住友林業と野村不動産は、米国テキサス州ダラス近郊で賃貸用集合住宅「ジェファーソン モーニングスター」(総戸数373戸)を共同で開発する。米国事業における両社の協業は今回が初めて。
開発主体は住友林業の現地の連結子会社JPIグループと土地売り主が共同出資する特別目的会社(SPC)と野村不動産が組成したJV。住友林業の完全子会社の住友林業アセットマネジメントがプロジェクトのとりまとめを担う。
ダラス・フォートワース国際空港から車で20分のダラス北部のザ・コロニーに位置する敷地約4万平方メートルに、職住近接のライフスタイルを志向する入居者向けに純木造4階建ての賃貸用集合住宅を建設する。ザ・コロニーは、雇用集積地に近く、ダラス中心部へのアクセスの良さから、近年急速に発展しており、住宅需要の増加が見込まれる。
単身者からファミリーまで幅広い層に向け、スタジオタイプから3ベッドルームまで豊富な部屋タイプを用意。更に共有部にはプールやフィットネスジム、ドッグラン、コワーキングスペース、プールに面した開放感のあるクラブルームなどの施設を完備することで、住民の多様なニーズに対応する。
建物は木造枠組壁工法を採用し、規格品2×4材を用いることでRC造と比べて建設コストや「建てるときのCO2(エンボディドカーボン)」排出量の削減を図る。25年1月に着工、27年の竣工を目指す。