JR北海道(北海道旅客鉄道)は、2023年夏に閉鎖した商業施設「エスタ」の跡地と札幌市有地を活用し、2028年の開業を目指してきた「札幌駅前再開発」(北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業)の計画を見直した今後の進め方を明らかにした。当初の約1700億円の2倍強となる約3700億円となった工事費の高騰などを背景として、当初の2つの街区を一体的に開発する計画を、タワー棟と低層棟の建物を分割し、街区ごとに2段階で整備する計画に見直した。
高層棟の高さも見直す。2025年度中に既存建物の解体工事と併行し、改めて全体計画をまとめる。2034年度の全体開業となる見通し。
当初の全体計画規模は、地下2階地上10階建て延べ約9万平方メートル。低層棟(商業施設・バスターミナル)は2027年度に着工し、2030年度に完成させ、次段階の高層棟(ホテル・オフィス)は2030年度に着工し、2034年度に全体開業する。