政策

中大規模木造建築物の普及や先導的技術等を支援 4月末まで 国交省

 国土交通省は現在、25年度「優良木造建築物等整備推進事業」の提案募集を行っている。50年カーボンニュートラルの実現へ向け、省エネ性能等に優れた中大規模木造建築物の開発プロジェクトを支援する補助事業で、特に先導的な設計・施工技術を導入する場合は補助額を上積みする。応募期限は4月30日。

 同補助事業は、「普及枠」と「先導枠」の2区分について募集。「普及枠」の要件は、(1)主要構造部に木材を一定以上使用、(2)一定規模以上(共同住宅・事務所は4階建て以上、事務所を除く非住宅は3階建て以上または延べ床面積3000平方メートル超)、(3)不特定又は特定多数の人が利用する用途、(4)木造建築物の普及啓発に関する取り組みを行う、(5)ZEH・ZEB水準適合、(6)再造林または再利用等の取り組みを行うこと等。補助率は、「調査設計費」については木造化に関する費用の最大2分の1、「建設工事費」については木造化による掛け増し費用の最大3分の1または建設工事費全体の最大7%。補助上限額は2億円。

 「先導枠」の場合、「普及枠」の補助要件を満たした上で、「防火・構造等に関して先導性を有すること」(有識者委員会が評価)が条件となる。補助率は、「建設工事費」について、木造化による掛け増し費用の最大2分の1または建設工事費全体の最大10%へと拡大。補助上限額も3億円に引き上げる。
募集要領や応募方法、過去の採択プロジェクトなど、詳細は同事業評価事務局のホームページを参照のこと。

(画像) 補助対象建築物のイメージ、9階建て混構造事務所(同補助事業説明資料より抜粋)