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大言小語 女性らしさ

 「明けましておめでとう」の声が、街中から聞かれなくなった。1月も中旬。月日の経過を感じるのが年々早まっている気がするが、特に1、2、3月は早い。年度最後のラストスパート、全力で走り抜けたいものだ。

 ▼新学期を迎え、元気に登校する小学生。女の子が赤色ではないランドセルを背負う姿も珍しくなくなった。男女の区別、男女の差別をなくそうという取り組みの一環だろうが、男の子が赤色のランドセルを背負う姿は見たことがない。将来的には、赤色である女性トイレの区別マークも、違った色に変更されるのであろうか。「男らしさ」「女らしさ」を否定する動きではないだろうが、少しばかり心配になる。

 ▼女性目線という言葉がよく使われる。「細やかな気配り」「消費者本位のサービス」といった前向きな使われ方をするが、男性が「女性びいきだ」と文句をつけることはない。むしろ歓迎する。気配りや消費者本位といった、相手を思いやる優しさが女性にはある、女性の方がその感性に優れているといった認識があるからだ。そして、それを女性に期待もしている。「それがいけないのだ」と言われるようであれば、あまりにも悲しい。

 ▼ただ、特に年齢を重ねると、「女房よりよっぽど、神経を使って気配りしている」と嘆く中年男性が多くなるように思う。少し哀れな気もするが、ふと思うと、小生も。いや、気のせいだと思いたい。