マンション・開発・経営

廣田 信子の紙上ブログ No.233 マンション管理応援歌 コロナ後の変化を楽しみに今を乗り切る

 新型コロナウイルス対策のための突然の一斉休校は、様々な混乱を生んでいますが、緊急事態だからこその様々な工夫や助け合い、新たな取り組みが見られます。親たちは、どうしても出社が必要な仕事を選別し、自分の業務の効率化を図って、自宅にいる時間を増やす工夫をしています。子連れ出勤OKの企業も増えました。社内イントラに入らないとできない仕事を抱える人にとっては精神的な負担軽減になります。柔軟な対応が苦手な学校も子供たちを預かる等の対応をしています。一人の親が複数の子供を順番に預かる形も自発的に生まれています。

 授業がないことをカバーするために、オンライン学習の事業者が無料でコンテンツを使用できるサービスを開始しています。オンライン学習体験の絶好のチャンスですから。学校が休みでも、遊びに出ることも部活も社会見学もできないのですから、自分でスケジュールを立てて、授業がなくなった分をカバーするしかありません。コロナ問題が解決したら、思いっきり友達と楽しむためにも今は我慢です。

 今回のコロナ騒動で、当たり前だと思っていたことが大きく変わる予感がします。思うように進まなかった時差出勤やテレワークの壮大な実験を図らずもやることになった訳です。やってみると、何とかなるものだという思いを共有することは大きいと思います。今後の課題も具体的に見えます。テレワークが可能な仕事と不可能な仕事の区分、在宅勤務の勤怠管理、テレワーク時の情報管理等、足りない部分を急速に整備していくことになるでしょう。

 学校のあり方も変わるかもしれません。学校で授業を受けなくても、自習やオンライン学習でも十分学力がつくことが分かると、学校生活が苦痛な子供に無理に登校させる必要がないということになるかもしれません。同時に、どうしても顔を合わせなければできないことも見えてきます。

柔軟な考え方に

 3月5日にこの記事を書いていますが、お読みいただく頃には、子供も親も子育て中の従業員を抱える企業等も我慢の限界に達して、更に新たな展開が生まれざるを得なくなっているでしょう。柔軟な考え方ができるようになるコロナ後を楽しみに、今を乗り切るしかありません。

(マンション総合コンサルティング代表取締役)

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