積水化学工業は、21年度の住宅カンパニーの業績について増収増益を見込み、コロナ前の19年度並みの営業利益水準を回復する計画を公表した。売上棟数は、19年度並みの1万900棟を回復。リフォームの売上増加と平準化やDXなどによる生産性改善、「あさかリードタウン」(埼玉県朝霞市)をはじめとするまちづくり事業の収益への貢献が拡大するものと見込んでいる。
新築住宅については、ウェブ集客の強化や新ショールーム「GREENMODEL PARK」によるニューノーマルな暮らしの訴求強化など営業戦力・集客を展開。また、セキスイハイム50周年記念商品やZEHの訴求などの商品戦略、あさかリードタウンでの技術を戸建て分譲へ展開するなど土地戦略により、受注回復を目指す。
一方、21年3月期の住宅カンパニーの業績は、第2四半期以降の受注回復とコスト削減、体質強化の進ちょくにより下期の減益幅が縮小した。
積水化学住宅カンパニー
決 算 21年3月
売上高 4,852億円 (△5.4%)
営業利益 305億円 (△19.2%)
予 想 22年3月
売上高 5,250億円 (8.2%)
営業利益 370億円 (21.1%)