「カウカモ」のサービス名で中古住宅の物件情報サイト運営から仲介、リノベーション工事まで一気通貫で手掛けるツクルバ(東京都目黒区)は9月7日、同社初の定額パッケージリノベーション商品「プリメイドリノベーション」の提供を始めた。3種類のデザインごとに1m2当たり単価が決まっているため、追加費用負担の心配がない。
一般的に、既存物件の中から好みのデザインや希望する立地、間取りの物件を探すのは難しい。一方で好みに合わせてフルリノベーションするのは自由度が高いものの建材や設備を一つひとつ決めていくのは時間や手間がかかる。また費用面でも積み上げ式なので最終的な金額が分からず不安に感じる人も多い。そうした顧客の声に応えるために定額制を開発した。
デザインは「シンプル」(1m2当たり14万円)と「セレクション」(同16万円)、「アドバンス」(同20万円)の3タイプ。更に「セレクション」は雰囲気の異なる4種類に分かれるため、顧客は全6つのデザインから選ぶことができる。定額制リノベーション商品は他社でも展開しているが、「デザインの豊富さと価格の分かりやすさで差別化したい」(同社)という。
また同社では、今回の定額リノベーション商品提供に合わせて、東京・自由が丘にデザインや素材を体感できるショールームを開設した。
同社は11年に、コワーキングスペース事業で創業した。15年からは「カウカモ」を開始。中古住宅購入検討者向けにウェブサイトやアプリを使った情報提供や仲介、リノベーションのコーディネートなど一連をサポートしている。更に、蓄積した顧客ニーズや成約データを活用し、リノベーション買取再販事業者向けに、物件プロデュース事業も行う。