NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)は、ICカード型の社員証をデジタル化し、カード発行の手間や管理コストを低減するサービス『SmartMe®』で、クラウド型の入退室管理システムと連携させた「低価格プラン」として、『SmartMe® ALLIGATEプラン』の提供を8月24日に始めた。中小規模のオフィスでも導入しやすいようにした。
これまでの『SmartMe®』は、「オンプレミス型」(内部システム)の入退室管理システムと連携する大規模オフィス向けに提供してきた。今回、外部システム利用の「クラウド型」で連携させたことで、中小規模オフィス向けの低価格プランも可能にした。初期投資を抑え、遠隔から社員証を発行し、柔軟なオフィス設計や入退室の管理が容易にできるようになる。
同システムのほか、専用アプリ、非接触ICカードリーダーなどをセットにして提供する。また、10月中旬をめどに本人性を高度に確認して担保するブロックチェーン(分散型台帳)の技術を用いた「身分証明機能」も提供する。
現在、働き方を見直す企業が広がっている。非接触型の入退室管理システムのニーズが一層高まった。中小企業でも、自社内オフィス以外で働く場を持つ分散型の「サテライトオフィス」を確保する動きが増えている。出社頻度が低下して、一時的な施設利用に際しても、ICカードの発行や配布、回収が手間になっている。分散型でも利用される中小規模のオフィスでの入退室管理システムの導入コストが課題に上がっていた。これらのニーズに対応する。
