日本ハウスホールディングスは12月16日、都内で決算説明会を開いた。21年10月期通期(連結)は減収増益となった。住宅事業の売上高は新型コロナの影響で期首受注残が減少していたため、前年同期比2.7%減の350億円、営業利益は経費節減効果により同34.7%増の43億円。ホテル事業は新型コロナの影響を受け、売上高が同30.0%減の18億円、9億円の営業損失となった。
単体では、注文住宅・リフォーム・マンション等の受注高は同15.4%増の339億円、受注残が同14.7%増の259億円。次期の通期は増収増益を見込む。
同社は22年10月期を初年度とする期間6年の新中期経営計画を策定した。最終年度の27年10月期では、グループ合計の受注高で700億円を目指す。
基本方針の一つに住宅総合展示場への出展強化を掲げる。出展は現在、全国96カ所であり、3年以内に100カ所以上に増やす。首都圏の強化策では、さいたま市浦和区に自社ビルと体験型ショールーム等を建設する計画だ。
また、従業員の採用強化、OJTによる早期戦力化を進め、社員1人当たり完成工事高の向上を図る方針だ。
成田和幸会長は「コロナ下で営業のレベルを上げる社員訓練ができていない。営業力が少し低下しているのが現実だ。1人当たりの生産性を上げたい」と述べた。
日本ハウスHD
決 算 21年10月期通期
売上高 371億円 (△4.6%)
営業利益 27億円 (67.1%)
経常利益 26億円 (74.1%)
当期利益 16億円 (102.9%)
予 想 22年10月期通期
売上高 453億円 (21.9%)
営業利益 48億円 (79.2%)
経常利益 45億円 (72.3%)
当期利益 28億円 (76.8%)