大東建託は3月11日から、水害対策に特化した防災配慮型賃貸住宅「ニーモ」の販売を始めた。日々の暮らしの中で災害への備えを無理なく取り入れる「フェーズフリー」をコンセプトとした。
1階は浸水した場合でも早期に復旧しやすい打ち放しコンクリート仕上げのRC造で、屋根付き駐車場と趣味を楽しむためのアネックス(離れ)空間となる。浸水の可能性が低い2、3階は木造2×4工法。居住空間を集約することで、被災直後や復旧作業時でも退去せずに自宅で生活を継続できる設計とした。
同商品は、地盤面から1.5メートル程度の浸水を想定した設計となっている。室外機も2階に設置し、水没による破損を回避。コンセントも1.5メートルより高い位置に設置し、災害時でも使用できるようにした。新築時には入居者向けに消毒液や救急セット、簡易ベッドなど15種類の防災グッズが入った「おせっかい防災ボックス」も設置する。非常時に、近隣住民との共助に活用してもらう。
耐震性能は耐震等級3相当の構造で、1階部分は躯体の外側から断熱材で包み込む外断熱とした。被災時に破損した場合でも外側から復旧できる。
間取りは2LDK+アネックス、81.75m2。初年度50棟の販売を計画する。