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さいが設計工務・m―Lab メタバース空間で訴求 戸建てモデルハウスを開設

 さいが設計工務(埼玉県日高市)は、m―Lab(エムラボ、東京都中央区)との共同開発で仮想空間内に、『バーチャルモデルハウス メタバース支店』を5月16日に開設した。住まいづくりを検討中の消費者が自由に好きな時間に、仮想空間を来訪できる。動画やテキスト情報を参照しながら、これからの生活を想像してもらえるように工夫した。

 同モデルハウスは、さいが設計工務のホームページ上でメールアドレスを入力し、搭載している仮想空間内で、同社の強みである独自の高気密・高断熱の注文住宅をフルCG(コンピューター・グラフィックス)で内覧ができる。

 特別な機器が必要なく、パソコンやスマートフォンで閲覧する。画面上のボタンを押すと、設備機器の詳細に関するナレーション付き動画などで案内を受けられる(イメージ写真)。

 一般的にリアルなモデルハウスの来場は、消費者にとってハードルを高く感じられがち。仮想空間を導入部とすれば、距離や時間の負担や不便なく〝体験〟してもらえる。

 さいが設計工務社長の齋賀賢太郎氏は、「仙台拠点の顧客とはすでに、テレビ会議システムで打ち合わせをしてきた。最近の非対面・非接触のニーズの高まりに、仮想空間内でも実際に歩くかのように自由に内覧してもらえる。現実空間での宿泊体験サービスなどにも誘導したい」と期待を込めている。今後はスタッフと顧客がアバター(分身)で商談する機能も付加する。

 m―Lab代表の村上進也氏は、「仮想空間内では昼夜の別や、壁紙などの変更機能も実装していく。日々の暮らしのシミュレーションを体感してもらい、楽しめる空間にしていきたい」と話す。両社ではこれからも協業して、競合の他社を含めた「住宅展示場」のように、仮想空間をプラットフォームで横展開し、業界のDX化にも貢献する。