旭化成ホームズグループの24年3月期決算は、売上高・営業利益とも3期連続で過去最高を更新。中期経営計画の24年度目標だった売上高9000億円を1年前倒しで達成した。
海外事業部門は22年11月に買収した北米・フォーカス社や23年2月に買収した豪州・アーデン社が連結対象となったほか、豪州で22年度に発生した自然災害や労働力不足による工期遅延に改善傾向が見られた結果、売上高2528億円(前年比24.2%増)、営業利益115億円(同34.2%増)を計上した。
主力の建築請負部門は売上高4010億円(同2.4%減)、営業利益349億円(同5.6%減)と減収減益で着地したものの、高付加価値化の推進が浸透し、下半期の受注金額は前年を上回った。受注高も、3939億円(同10.8%増)と順調に推移した。
不動産部門では、売上高2016億円(同6.4%増)、営業利益252億円(同16.3%増)を計上。初めて売上高2000億円を突破した。賃貸管理事業では管理戸数が12.1万戸を超え、空室率も2%台前半を維持するなど堅調に推移。リフォーム部門も、環境系の提案強化を進めた結果、外塗装工事は減少したものの、太陽光発電や蓄電池などの設備工事が大きく伸長。売上高563億円(同4.3%増)、営業利益66億円(同14.6%増)で着地した。
旭化成ホームズ
決 算 24年3月
売上高 9,129億円 (6.2%)
営業利益 795億円 (7.6%)
経常利益 ――円 (―%)
当期利益 ――円 (―%)
予 想 25年3月
売上高 9,600億円 (5.2%)
営業利益 860億円 (8.1%)
経常利益 ――円 (―%)
当期利益 ――円 (―%)