決算

決算 新築着工戸数減影響も窓リフォームで相殺 LIXIL25年3月期中間

 LIXILの24年度上半期の最終中間収益は、金融費用や税金の増加によって前年比で悪化したものの、第2四半期3カ月で黒字に転換した。

 国内では水回りの新商品やリフォーム向け売上高が堅調に推移。新築着工戸数減少の影響を受けたものの、窓リフォームの売り上げが前年同期を上回ったことにより相殺。一方、海外事業は、欧州や中国の建材・住宅設備景気は低調である一方、構造改革効果や新商品の効果などにより、増収増益で着地した。

 セグメント別では、水回り製品などのウォーターテクノロジー事業はリフォーム向けの売り上げが前年を上回り、売上収益4550億円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益152億円(同107.7%増)の増収増益。

 一方、国内で住宅建材製品を展開するハウジングテクノロジー事業は、新築着工数低迷の影響が継続し、売上収益2900億円(同3.6%減)、セグメント利益138億円(同25.7%減)の減収減益で着地した。

 通期見通しは期初計画を据え置いた。下期は新築着工数低迷による影響の継続を想定するものの、水回り商品などでは収益性改善を見込む。

LIXIL

決 算 25年3月第2四半期

売上収益 7,397億円 (1.0%)

事業利益 105億円 (18.9%)

営業利益 98億円 (49.0%)

当期利益 △36億円 (―)

予 想 25年3月

売上収益 1兆5,700億円 (5.9%)

事業利益 350億円 (51.1%)

営業利益 250億円 (52.9%)

当期利益 80億円 (―)

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