積水化学工業住宅カンパニーの24年3月期決算は減収増益で着地した。地方における新築住宅市況の回復遅れによる売り上げ棟数の減少によって減収したものの、収益性強化策による固定費削減が奏功すると共に、定期診断充実の継続と提案強化によるリフォーム事業の受注拡大により、大幅に増益。1月の前回発表時の計画見通しを上回り着地した。
中期経営計画の最終年度となる25年度は、新築住宅市況の回復を見込まず、受注棟数はほぼ前年並みと想定する一方、高価格帯商品の拡販などによる棟単価アップやリフォーム事業の営業力強化による受注拡大を見込み、他のセグメントと同様、増収増益を計画している。
なお、住宅カンパニーにおける中期経営計画の進ちょくは、住宅市況の落ち込みによる影響が長期化していることから、収益性強化方策の効果は発現しているものの、達成は1年先送りとなる見通し。25年度は、中期経営計画策定時から売上高で400億円、営業利益で40億円下回る計画にとどめた。
積水化学工業住宅C
決 算 25年3月
売上高 5,240億円 (△1.1%)
営業利益 315億円 (13.7%)
経常利益 --億円 (--%)
当期利益 --億円 (--%)
予 想 26年3月
売上高 5,400億円 (3.1%)
営業利益 360億円 (14.3%)
経常利益 --億円 (--%)
当期利益 --億円 (--%)