"中古注文住宅"市場を共に掘り起こそう――。首都圏で12店舗を展開する山商リフォームサービス(東京都足立区)の山﨑晶弘代表が、不動産業者に向けてパートナーシップの構築を呼び掛けている。工事費の還元制度や見積もりの早期提出など、連携に必要な仕組みも整備済みだ。
2万件の施工実績
77年に設立された同社。累計施工実績は約2万件を数え、「とにかく場数を踏んできた」(山﨑代表)ことが強みだ。提携先の工事業者数は約300。施工レベルを保ちつつ、設備の一括仕入れによって施工費の削減にも取り組んでいる。
リフォーム1本でやってきたが、工事の"中身"は、この36年の間にだいぶ変化したという。
現在軸足を置くのが、性能や機能を向上させる大規模リフォーム。設立当初は外壁の塗り替えが主力だったが、集客をインターネットに切り替えた10年ほどまえから、中古住宅の購入と同じタイミングで行うリフォームの依頼が増えたためだ。平均工事費は約300万円。1000万円を超えるケースも全案件の4分の1を占める。
中古が"賢い"選択
「リセールバリューを考慮するなら、新築と比較して資産価値が目減りしにくい中古住宅を選ぶのが賢明」。山﨑代表が顧客の思考を代弁する。そのうえで同社は、リフォームにより新築と同等以上の居住性能を実現できるという意味を込め、『中古注文住宅』の商品名で事業を展開中だ。
一方、現場ではミスマッチも起きているという。必ずしもすべてのリフォーム業者が、こうしたリフォーム需要に対応できるとは限らないためだ。実際、山﨑代表は「『提携先のリフォーム業者を紹介しても、顧客が自ら業者を探して頼んでしまう』という不動産業者の声をよく聞く」と話す。不動産業者にとって、"注文住宅"仕様のリフォームが施工できる事業者と予め協力関係を築いていれば、商談がスムーズに進み会社の信用にもつながるはず。これが山商リフォームサービスの提案だ。
リフォーム費の5%還元
実際の異業種連携は、実務ベースで難しい点が少なくない。まず顧客の予算が決まっている以上、物件価格に比例する仲介手数料とリフォーム費はトレードオフの関係にある。この点に関し、同社ではお互いが適正な利益を確保できるよう、完了時点におけるリフォーム費の5%を不動産業者に還元するという。また、不動産業者からの依頼に応じて、工事種目ごとに部材の数量や単価を記載した詳細な見積書を作成。スピード勝負の取引に合わせ、1週間以内の提出を可能としている。依頼自体も、年末年始を除き無休で受け付ける体制だ。
「今後、中古住宅の流通は更に盛んになる。協力して、実りのある中古注文住宅需要に応えていきたい」。山﨑代表の言葉が、業界の垣根を超え力強く響く。
問い合わせ先
山商リフォームサービス株式会社
〒121-0813 東京都足立区竹ノ塚6丁目14番6号
℡ 03(3859)3411 (9:00~21:00)
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受賞実績
山商リフォームサービス株式会社1988年に住宅リフォーム創業。2万件を超える実績、国土交通大臣許可をはじめ、ジェルコ、LIXILリフォームネット、TOTOリモデルクラブ、クリナップ水まわり工房、ノーリツハウレッシュ、ヤマハリフォームクラブ、YKKAP MADOショップパートナー等、公的団体加盟。
さらに建築士から増改築相談員まで多数の有資格者が対応。
・10社に1社しか加盟を許されないポータルサイト、ホームプロで【8年連続 No.1】
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山商リフォームサービス株式会社 代表取締役/最高経営責任者(CEO)
山﨑 晶弘(やまざきあきひろ)氏
30歳の時知人の営業を手伝ったのがきっかけでリフォーム業界へ。
1都5県をネットワークする山商リフォームサービスのCEO