JR中央線豊田駅前が、大きく変わろうとしている。
UR都市機構による団地建て替え事業によって生み出された土地の一部に、イオンモールなどの商業施設や住宅地が建つ再開発計画が進行中だ。今週はその敷地内に建設中の「クレヴィア豊田多摩平の森」(豊田駅徒歩5分)に注目したい。
イオンモールの隣に地上13階建て・総戸数440戸の規模で建つ同物件。大規模再開発だけに、マンション内に認証保育所やクリニックモールが入っていること、共用施設が充実していること、MEMSの導入など、その特徴は枚挙に暇がないが、今回紹介するのは新しいセレクトシステム「ツクリエ」である。
つくる+家でツクリエ。一言でいえば、間取りをユニット単位で無償セレクトできるシステムだ。
例えば、平均的な73m2・3LDKの居室では、リビング・ダイニングと洋室1・2のL字型をした空間をユニットAとし、洋室2をつぶしてリビングを広く取ったタイプやカウンターデスク付のファミリーコーナーがあるタイプなど12のパターンから選べる。同様に、玄関周りと洋室3はユニットB。玄関との間に壁のないギャラリータイプや納戸を大きく取ったタイプなど4パターン用意されている。
基本間取りを含めると、AとBの組み合わせだけで65通りもの間取りができる。組み合わせによっては、ほとんど間仕切りのないような個性的な間取りも可能で、これはありきたりな間取りに閉口していたユーザーにとっては朗報だ。しかし、売り手側から見れば企画段階から引き渡しまでの間に面倒な作業がたくさん待っているはずで、あくまでもユーザー目線に立った企画だと言える。
同物件の売主は伊藤忠都市開発・三菱地所レジデンス・大栄不動産で、65~93m2価格は3300~5700万円台。竣工予定は平成27年1月末。