横浜市戸塚区に誕生する「ユードリーム横濱戸塚」は、太陽光発電全量買い取りシステムを取り入れた話題のマンションだ。
地上7階建ての4棟構成で総戸数206戸。JR東海道線戸塚駅からは徒歩27分と遠いが、平均専有面積82m²台が2900万円から、平均坪単価は125万円を切る。13年3月から販売を開始し、14年3月に竣工予定。現在は先着順住戸20戸ほどを残すのみとなっている。
魅力は、何といってもその広さと安さ。その上食洗器やオール電化、ディスポーザーなどの設備が標準と、基本スペックが高い。
そして、冒頭の「全量買い取り」が最大のトピックだ。屋上には1000枚の太陽光パネルが設置され、発電した電力のすべてを東京電力に売電。配当は専有面積按分だが、平均すると1戸当たり年間約4万2000円の売電利益が得られる計算だという。余剰ではなく全量買い取りとしたのは、売電単価42円のメリットを最大限に生かすためだ。
ところで、売主である武蔵野ハウジングは、大手コンビニ向けに食品製造をしている「武蔵野フーズ」などの子会社を持つ「武蔵野ホールディングス」(埼玉県朝霞市)のグループ会社である。
工場の移転などに伴う遊休地活用のため、マンション分譲や戸建て事業、ゴルフ練習場などを展開している。本物件も1万坪もの社有地の一部を開発したもので、隣には所有する広大なゴルフ練習場が広がっている。
マンション分譲は本物件が首都圏第1弾。12年の福岡県博多区での分譲を皮切りに現在も東川口、市ヶ谷などを販売中で、今後は特に東京23区を中心とした首都圏で積極的にファミリーマンションを展開していくという。