次世代の抗菌コーティング　合同会社STH　新型コロナ対策に高い効果　特別企画

​光触媒の専門会社として抗菌サービスを展開する合同会社STH(札幌市中央区、島岡大輔代表社員)。光触媒は光が当たることで空気中の水分や酸素を引き寄せ、臭いや汚れなどを酸化分解する物質。同社の光触媒(CLEANEST　NFE2)は太陽光に加え、蛍光灯やLED照明などの室内灯、電卓がつくレベルの明るさで効果を発揮。施工環境にもよるが、1回のコーティングで効果は約2年間続き、「次世代の抗菌コーティング」として関心を集めている。

島岡氏は最大の特徴として「新型コロナウイルスの不活化に効果があること」と説明する。ウイルスの不活化とは、その感染力を失わせること。検証は奈良県立医科大学微生物感染症学講座の研究グループが実施した。

同社の光触媒を加工したプラスチック板に新型コロナウイルス(SARS‐CoV‐2)を接触させると、30分以内で検出限界の減少率である99.916%に感染価(ウイルスの感染力)が減少することが確認された(証明は20年11月12日付)。「エビデンスの取得により、引き合いは増えている」(島岡氏)という。

新型コロナウイルスの感染防止のため、20年10月17日に北海道の留萌市役所、同年12月18日～12月20日には留萌市立病院に抗菌コーティングを施工した。同社は地域貢献活動として施工を実施し、留萌市立病院からは感謝状を贈られている。

新型コロナウイルスのエビデンス以外でも、室内で十分な親水性や水分を光触媒反応で得るための技術で特許を取得。更に、光触媒と金属銅・銀粉を組み合わせる技術、コンクリート面に十分な光触媒を付与するための技術は特許の審査請求中だ。

同社は昨年2月に設立され、光触媒の溶液の製造・販売、施工を行ってきた。施工実績は代理店を含め、昨年7月～12月の半年間で約500件。内訳では介護施設の割合が高いという。

用途の幅を広げる

介護・医療施設に加え、マンションの共用部、エレベーター、エントランス、宅配ボックスといった不特定多数の人が接触する箇所への施工の問い合わせが高まり、ホテル業界からの引き合いもある。

同社はより生活に密着した住環境での活用も想定する。島岡氏は「既に工務店が自社の建て売りに使用している」と述べる。大手ハウスメーカー系のリフォーム会社も使用を検討。更に、賃貸住宅では退去の際のクリーニングでのコーティング施工も視野に入る。

今後は費用対効果の向上と、光触媒コーティングの不動産業界に対する効果検証を進めたい意向を持つ。

建物の完成後に、光触媒の施工を行うよりも、部材やクロスなどの製造ラインでコーティングを施せば、より安価で抗菌・抗ウイルスといった安心をエンドユーザーに提供できる。また、同じマンションでも、光触媒のコーティングの施工と非施工の差異の検証、そのエビデンス取得ができれば、不動産会社の差別化戦略に寄与できる。

安全に対する消費者の意識は変わりつつあるが、コストを掛けることへの抵抗がまだ残っていると同社は分析する。その抵抗感を取り除くために、実証実験の実施を展望している。

光触媒抗菌コーティング施工モニター募集
首都圏・北海道エリア100戸限定（1社5戸まで）
​モニター条件：施工後の状況確認及びアンケートにご協力いただける会社につきまして、モニター特別価格でのご提供をいたします。

☆人が多く集まる施設や店舗などに適しています。
​公共施設・医療機関・介護施設・学校・保育園・オフィス・飲食店・住居

●特願2018-042131(特許6539370号) 室内で十分な親水性＆水分を光触媒反応で得るための技術
●特願2016-212027(審査請求中) 光触媒と金属銅・銀粉を組み合わせる技術
●特願2017-077273(審査請求中)コンクリート面に十分な光触媒機能を付与するための技術
■当社光触媒の各種試験証明書：アセトアルデヒト除去証明書・白癬菌抗カビ証明書・ノロウイルス不活性化証明書・インフルエンザ不活性化証明書・Nox除去証明書 etc（全17種類所得済み）