残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~日本不動産研究所 記事一覧
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残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第10回 神奈川県清川村 一般財団法人 日本不動産研究所 自然を生かした山岳マラソンコース 人の手が必要な価値保存
06年アナン元国連事務総長が国連責任投資原則を掲げて13年経過し、ようやく日本でもESGやSDGsがメディアで頻繁に取り上げられるようになった。しかし、環境・社会・企業統治に配慮する経済活動という考え方は、第一(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第9回 石川県金沢市 一般財団法人 日本不動産研究所 国内外の人を惹きつける歴史都市 持続可能性高める旧商店街
北陸新幹線開業から4年が経過した現在に至ってもなお、金沢は多くの観光客が訪れ、たいへんな賑わいを見せている。正確に言うならば、勢いは衰えるどころか、むしろ、より多くの国の人々を集め、観光都市、そして(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第8回 富山県入善町 一般財団法人 日本不動産研究所 地下と海底がもたらす恵みの水 美しい風景を守る好循環
富山県の北東部で県境周辺に入善(にゅうぜん)町がある。北アルプスを源とする黒部川が形成した扇状地からは地下水が湧き出ており、県内では「水」の美味しい町として知られている。名水と肥沃な土壌から良質な米が(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第7回 福井県大野市 一般財団法人 日本不動産研究所 深刻な小学校の統廃合 子供のいる農村の復活を
大野市は福井県東部に位置し、その面積は県内最大であり、東京23区をも上回る。中心市街地は市の西部に存し、中心市街地以東の岐阜県との県境までは大半が山林であり、その面積割合は市域の約87%を占める。 (続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第6回 名古屋市・堀川 一般財団法人 日本不動産研究所 城下の繁栄担った死せる川 人との関係性を取り戻す
都心を流れる川と聞くと、臭い、汚いなど、負のイメージも多いのではないだろうか。川沿いに建つ事務所やマンションは、川に対して背を向けて建てられることも多い。川と護岸の関係上、そう建てざるを得ないケース(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第5回 静岡県・用宗 一般財団法人 日本不動産研究所 想定津波浸水域が追い打ち 懐かしさ感じる日常の営み
「静岡」駅からJR東海道本線を利用して西へ2駅、オレンジ色屋根の可愛い駅舎の「用宗」駅を下車する。小さな駅前広場をまっすぐ、磯の香りに誘われて、5分ほど人通りの少ない平坦な道を歩くと駿河湾を一望する用宗(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第4回 静岡県・浜松まつり 一般財団法人 日本不動産研究所 大型連休の広域な一大イベント 174もの町が結びつく
浜松市内を歩いていると、ふと、町内会の施設である公会堂とその隣に必ずある屋台置場に目が留まることがある。それはいずれの町内においても比較的新しい立派な建物が多く、その立地もビルの合間や住宅街のど真ん(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第3回 地元に伝わる薩摩への思い 記憶された偉業〝宝暦治水〟
古くより、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川の下流域に広がる輪中地帯は水害が多発し、三川の分流工事を行うことが地元民の悲願だった。宝暦治水とは、江戸時代の宝暦4年(1754年)2月から宝暦5年(1755年)5月にかけ(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第2回 三重県・須賀利漁港 一般財団法人 日本不動産研究所 閉鎖や休校に老朽化進む家屋 古き漁村に続く米寿の風習
シリーズテーマは「残したい情景」と聞いて真っ先に頭に浮かんだのは、「須賀利漁港」だった。以前瓦屋根の木造住宅が寄り添うように集まる漁村の姿を写真で見て、一度は行ってみたいと思っていたところに今回のテ(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第1回 千葉県浦安市 一般財団法人 日本不動産研究所 時を経て輝く公団の戸建て団地 共同維持管理の完成形
太平洋戦争の空襲は大都市の住宅をことごとく焼き尽くし、終戦直後には400万戸以上の住宅不足となり、戦後復興のためにも住宅不足解消は深刻な問題となっていた。昭和30年、住宅不足に早急に対応するため日本住宅(続く)