残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~日本不動産研究所 記事一覧
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残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 最終回 大阪府堺市 一般財団法人 日本不動産研究所 堺・宿院界隈の情景 伝統・文化が息づく町並み
堺は平安時代、摂津・河内・和泉の国境に位置したことから「さかい」と呼ばれるようになったとされる。戦国時代には、堺は日明貿易や南蛮貿易の拠点として国際貿易都市へと発展する。堺に滞在した宣教師ルイス・フ(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第49回 滋賀県大津市 一般財団法人 日本不動産研究所 商況移ろう「ときめき坂界隈」 まちの将来像を住民が共有
滋賀県大津市に膳所(ぜぜ)という珍しい名称の駅がある。その膳所駅から琵琶湖に向かって450メートルほどの距離の緩やかな坂道は、膳所駅から大津市唯一の百貨店である「西武大津店」や大型店舗である「Oh!Me大津テ(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第46回 奈良県天理市 一般財団法人 日本不動産研究所 宗教と融合する歴史都市 全国区の商店街へ再生進む
天理市は奈良県の北中部に位置する人口約6万5000人の地方都市である。奈良市から桜井市に至る最古の古道として有名な山辺の道が天理市東部の山麓部を通過し、各所に多数の古墳や由緒ある神社などが見られる歴史資(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第48回 京都府・南山城村 一般財団法人 日本不動産研究所 開拓150年 童仙房のあゆみ 不撓不屈の開拓精神を継承
南山城村は京都府の南東端に位置し、滋賀県、奈良県、三重県に接する府下唯一の村で、面積約64キロm2の約4分の3を山林が占める。近年、過疎化の波により人口・世帯数とも減少傾向にあることから、村役場では『南山(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第48回 兵庫県尼崎市 一般財団法人 日本不動産研究所 繁栄を極めた工業都市 生活基盤の市場・商店街に陰り
尼崎市は、兵庫県の南東部に位置する都市であり、大阪府の自治体を除いては大阪市に隣接する唯一の自治体である。大正5年4月1日に、旧尼崎町と立花町のうち東難波・西難波の区域に市制が施行され、人口3万2013人の(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第45回 和歌山県和歌山市 一般財団法人 日本不動産研究所 大阪以南最大の「ぶらくり丁商店街」 3大学誘致で再生の機運
ぶらくり丁商店街は、南海和歌山市駅とJR和歌山駅との間に位置し、和歌山市のシンボルである和歌山城、金融機関や賃貸事務所が集積する本町通りおよび和歌山市役所などから徒歩圏内という中心市街地に位置する商店(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第44回 広島県広島市 一般財団法人 日本不動産研究所 中四国を代表する広域型商店街 集積度向上へ高度利用を
広島本通商店街は百貨店、金融機関やオフィスビル等が建ち並ぶ広島市の中心商業地域に立地する、中国・四国地域を代表する広域型商店街で、一般に「本通(ほんどおり)」という呼称で広島市民に広く親しまれている。(続く) -
不動産・住宅スケジュール
3月10日(火) ◎国土交通省と厚生労働省が「居住支援全国サミット」を開催(東京都港区、ニッショーホール)→無観客で開催し、後日動画配信 3月12日(木) ◎不動産流通推進センターがスペシャリティ講座「家族信託活用(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第42回 島根県出雲市 一般財団法人 日本不動産研究所 地域を守り続ける築地松 伝えるべき伝統の原風景
松江から出雲大社に向かうには、出雲市斐川町の出雲平野の真ん中をつっきる県道を使うことが多い。交通量の多い国道9号を避ける意味もあるが、広くのどかな田園風景が気に入っているからだ。出雲平野は、東を宍道(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第41回 岡山県岡山市 一般財団法人 日本不動産研究所 看板建築が建ち並ぶ五福通り 町を挙げて魅力を発信
JR岡山駅からは赤穂線を利用して20分程度、岡山市中心部から東方へ約10キロの位置に西大寺地区がある。西大寺地区のシンボルと言えば、裸衆(裸の男たち)が宝木(しんぎ)を奪い合うという日本三大奇祭の1つで、毎年2(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第40回 山口県下関市 一般財団法人 日本不動産研究所 足で巡る絹の道と城下町 心解きほどく風化する土塀
本州西端に位置する山口県下関市の長府には忌宮(いみのみや)神社、功山寺、長府毛利邸などの観光名所が多い。これらの観光地を訪れる際の交通手段は車が主になりがちである。しかし、車に乗って通り抜けるだけでは(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第39回 香川県 宇多津町 一般財団法人 日本不動産研究所 生まれ変わった「塩の町」 再開発と歴史・文化が融合
宇多津町は香川県のやや西側に位置し、中讃地区の中心である丸亀市と坂出市の間に位置する。宇多津町は、人口約1万9000人で、他の市町が減少傾向の中、町内の人口は増加傾向にあり、直近でも微増している。高齢化(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第38回 鳥取県 日野町 一般財団法人 日本不動産研究所 「たたら製鉄」が礎の根雨地区 癒やされる情景を後世に
鳥取県南西部に位置する日野町は、昭和34年の人口約9000人をピークに減少し、現在は約3000人である。少子・高齢化、過疎化が進行する林業中心の山間部の町で、根雨地区は、官公署その他店舗の集積する日野町の中心(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第36回 福岡県福岡市 一般財団法人 日本不動産研究所 太閤町割りから続く商人の町 博多を彩る町屋の利活用
商人の町として栄えてきた博多。その中心部は、1587年の「太閤町割り」と呼ばれる区画整理事業で骨格がつくられたことは、あまり知られていない。豊臣秀吉による町割りの結果、間口が狭く奥行きの深い独特の町屋区(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第37回 愛媛県松山市 一般財団法人 日本不動産研究所 誇れる2つの商店街 消費人口に見合う土地利用
松山市中心部に位置する「大街道」と「松山銀天街」という2つのアーケード商店街を紹介したい。大街道は人気観光スポットである松山城ロープウェイ近くから南へ480メートルのI字型、銀天街は交通の要である松山市(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第35回 福岡県北九州市 一般財団法人 日本不動産研究所 アーケード商店街の発祥地 市民の心を育む街の象徴に
アーケード商店街の発祥は北九州とされる。その魚町銀天街、昨今では昼夜人通りが増え、時間によっては、あふれかえった人をかき分けながら歩かなければならない。消費者の流れが郊外型大型店舗へ向かうと、老舗専(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第34回 佐賀県 一般財団法人 日本不動産研究所 佐賀平野に広がる2千キロのクリーク 見直されるべき防災機能
日本有数の稲作地帯である佐賀平野は有明海の湾奥部に発達した沖積平野である。この平野は有明海湾奥部に筑後川をはじめとする河川群からの流入土砂の堆積によって1年に10メートルの割合で干潟が発達し、その干潟(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第33回 長崎県長崎市 一般財団法人 日本不動産研究所 面影薄れゆく県下随一の歓楽街 有形文化財も解体の憂き目
長崎の観光地といえば、グラバー園、ハウステンボス、大浦天主堂、平和公園などを挙げることができる。15(平成27)年に「明治日本の産業革命遺産」、18(平成30)年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がそ(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第32回 熊本県熊本市 一般財団法人 日本不動産研究所 レトロモダンな新町・古町 町屋存続へ助成と住民活動
熊本市は人口約74万人を有する熊本県の県庁所在地で、熊本城の城下町として発展してきた。12(平成24)年4月に政令市に移行し、16(平成28)年熊本地震で毀損した建物の再建築も相まって、熊本市役所周辺の中心市街地(続く) -
残したい情景~文化的歴史的所産を巡る~ 第31回 大分県臼杵市 一般財団法人 日本不動産研究所 貿易と醸造で栄えた「町八町」 江戸、昭和の人文的資源を残す
大分県の西部、大分市の南西側に臼杵市はある。臼杵は「うすき」と呼び、その由来は臼杵古墳の入口に立っている武人の石像が臼(うす)と杵(きね)に似ており、「うすきね様」と呼ばれていたことから「うすき」という(続く)