建設経済研究所と経済調査会が4月26日に発表した建設投資見通しによると、2011年度の住宅着工は、前年度比3.8%増の85.2万戸となった。東日本大震災の影響で「被災地域での着工中止や東日本を中心に需要・供給マインドの悪化が想定される」(建設経済研究所)ため、前回(2011年1月)見通しの89.9万戸から下方修正。しかし、「社会情勢がある程度落ち着いた後は、着工を先送りした案件の再開や被災住宅の再建などが見込まれ、年度後半からは回復に向かうと見られる」(同)として、前年度比増加を予測した。
用途別では、持家は前年度比4.7%増の32.2万戸、貸家は同0.5%増の29.3万戸、分譲は同6.6%増の22.8万戸と見通している。