国土交通省は、持続可能な不動産ストックの形成に向けて、市場参加者の共通認識を醸成することを目的にした環境不動産懇談会を設置した。11月9日に第1回会合を開催する。懇談会には、ディベロッパーや金融関係などが参加。海外動向や投資家の意向、またビルオーナーとテナントとの関係などを論点に議論する。今年度内に、不動産市場参加者それぞれの役割に関する提言をまとめたい考えだ。
懇談会は、環境性能の高い不動産(環境不動産)の普及に向けた問題意識について、各立場から意見をぶつけ合うのが目的。ディベロッパーや建設会社が環境不動産を建てようと思っても投資家が出資してくれない、投資家が投資しようとしても入居者の需要がない、入居者が求めても選択肢がない、といった責任の堂々巡りの改善を目指す。