積水ハウスはこのほど、低層賃貸住宅用に開発したオリジナル高遮音床システム「シャイド55」が、日本音響学会の第20回技術開発賞を受賞したと発表した。
押し出し成型セメント板を基材に採用した「シェルシャットスラブ」と「天井設置床衝撃音用ダイナミックダンパー」、防振天井吊り金具を採用した「遮音DD天井」を組み合わせ、上階から聞こえる床の衝撃音を低減する。
遮音性能は「L―55」で、一般的な鉄骨造の賃貸住宅の床遮音性と比べて10デシベルダウンした。「ドスン」という重量衝撃音や、「コツコツ」という軽量衝撃音の聞こえ方は約2分の1になるという。
積水ハウスでは2010年9月から同社賃貸住宅に対して、同システムの提案を始めた。直近の受注では7割超の賃貸住宅に採用されている。
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