大阪府不動産流通活性化協議会(阪井一仁会長)はこのほど、今年1月から展開している中古住宅売買向けのサービス「ワンステート」のライト版の提供を開始した。
ワンステートはインスペクション(建物診断・検査)や既存住宅売買瑕疵保険、物件代金とリフォーム費の一体型ローン、住宅履歴保管などをパッケージ化したサービス。建物の質に対する懸念など、中古住宅の取引に際して一般消費者が抱く不安の解消を掲げている。100平方メートル未満の木造住宅の場合、提供価格は8万9250円。ライト版はこれをシンプルにした内容で、瑕疵保険の適合判定は行わず、住宅の状態確認に特化したインスペクションが主体となる。提供価格は5万5230円。
同協議会は大阪府宅地建物取引業協会と大阪府不動産鑑定士協会、日本住宅保証検査機構(JIO)、日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合など8団体が参画し、昨年発足した。国土交通省の2012年度の補助事業「中古不動産流通市場の活性化に関する調査検討業務」の実施団体に採択されている。