マンション・開発・経営

福岡の高齢者施設が国交省の木造建築技術先導事業に 住友林業

  住友林業が設計施工するプロジェクト「スパビレッジ・ホリカワ~ほりかわ癒しの湯」(福岡県久留米市、事業主=医療法人社団堀川会)が、国土交通省の推進する平成25年度木造建築技術先導事業に採択された。延べ床面積5225平方メートルとなる同施設は住宅型有料老人ホーム94室とデイサービスセンターを用途とする、木造軸組構法による東棟・西棟と、鉄筋コンクリート造の中央棟で構成される。
 戸境壁平行弦トラスによる14メートルの大スパン架構、耐火構造外壁の軽量化・簡素化の実現、難燃薬剤注入スギ耐火集成材の採用などが同プロジェクトの特徴で、 2014年8月の完成予定。木化事業を推進する同社の木化営業部が設計施工を、筑波研究所が技術開発を担当しており、2010年度、2012年に続き5件目の採択となった。
 先導事業は、再生産可能な循環資源である木材を大量に使用する建築物の整備によって、低炭素社会の実現に貢献するのが目的。構造・防火面で先導的な設計施工技術が導入される大規模木造建築物の建設に対し、その費用の一部を助成する。