住宅の耐震化や省エネ化などの推進を目的にした「一般財団法人強靭な理想の住宅を創る会」が発足した。3月4日、設立記者会見を開いた。代表理事には長尾年恭東海大学海洋研究所教授が就任。今後、住宅の耐震診断・改修の普及や建物診断(インスペクション)を行う診断士の指導育成、認定などの事業を展開する。3月29日には、東京都江東区の東京ビックサイトで設立記念シンポジウムを開催。古屋圭司内閣府特命国土強靭化担当大臣の基調講演などを予定している。
長尾代表理事は、「防災・減災の第一は住まいの耐震化。阪神淡路大震災後は耐震化機運が高まったが、東日本大震災では津波が強調された。耐震への意識が薄れている印象がある。日本の住宅を強靭なものにしていくために活動していきたい」と話した。
会員は住宅関連企業などを想定。会費など具体的な募集要項は4月以降に示す。