政策 売買仲介

中古瑕疵保険の手続き改定 「検査後」の申込み可能に ハウスジーメン、住宅保証機構が認可取得

 個人間売買用の既存住宅売買瑕疵保険(中古住宅瑕疵保険)について、このほど手続きの一部が改定された。インスペクション(建物診断・検査)を実施した後に、保険に申し込むことができるようになった。8月末に国土交通省で開かれた、「第2回住宅瑕疵担保履行制度のあり方に関する検討委員会」での議論を踏まえたもの。
 個人間売買用の中古瑕疵保険に加入する際は、保険を申し込んだ後に現況検査を受け、適合であれば保険証券が発行されるのが従来の流れ。改定後はこれに加えて、保険の申し込み前に実施したインスペクションを、保険加入に必要な現況検査として活用する方法が可能になった。インスペクションは保険の検査基準を満たすこと、性能評価機関または建築士事務所の既存住宅現況検査技術者が行うことが条件。
 保険法人5社のうちハウスジーメン(東京都港区)と住宅保証機構(東京都港区)が商品改定を申請、9月18日付で認可を受けた。このほかの3社も、順次申請するとみられる。