レオパレス21は11月7日、5月10日に公表した予想を大幅に下方修正した連結の業績予想を発表した。2020年3月期第2四半期(上半期)の最終利益を前回予想のマイナス58億円からマイナス245億円へ、同期(通期)の最終利益を前回予想のプラス1億円からマイナス304億円にそれぞれ修正した。
一連の施工不備問題に絡み、全棟調査を優先したことで補修工事の完了と入居者募集の再開が遅れ、賃貸事業の平均入居率が前年第2四半期に比べてマイナス9.88ポイントの81.11%に大幅にダウン。賃料収入などが大きく減った上、空室損失引当金70億円を繰り入れ、補修費用の増加と臨時調査費用で100億円の特別損失を計上した影響が大きい。通期についても更に入居率が低下すると見ており、一層の厳しい財務状況が続きそうだ。