野村不動産(宮嶋誠一社長)は2月19日に開いた記者説明会で、東京都江東区亀戸6丁目の「サンストリート亀戸」跡地に開発する地域共生型の街づくり「KAMEIDO PROJECT」の計画概要を発表した。18年に販売を始めた「プラウドシティ日吉」に続いて、多様なコミュニティ形成や地域の未来を見据えた価値創出を目指す「BE UNITED構想」の2弾目のプロジェクトで、生活利便施設の不足や児童数の急増といった地域課題を解決に導く街づくり方針を掲げる。
JR総武線亀戸駅徒歩2分にある敷地面積2万4823平方メートルに、免振構造となる地上25階地下2階、総戸数934戸のマンション2棟、延べ床面積5万8000平方メートル、地上6階地下1階で約150店舗の入居を予定する大型ショッピングモールと共に、プラザ、横丁エリア、芝生エリアなどの交流型施設も配置。開発地を南北に縦貫する道路も整備し、近隣地域に開かれた街づくりを目指す。
住宅棟は、ワンルームから4LDK、専有面積29.88~138.44平方メートルの多様なプランを用意し、マンションでは珍しい全館空調システムを導入した住戸を計画。販売価格は坪単価300万円中盤、3LDKで7000万円から8000万円となる見通し。SOHOやシェアルームとしても活用できるプラン、サービスも予定している。
マンション販売の情報公開から4カ月間で5000件を超える反響があり、内覧予約も2月末まで分で700組を超えているという。
従前のサンストリート亀戸は年間1000万人の来館者があった人気スポットだったが、16年に閉館した。計画概要を説明した宮嶋社長は、長年にわたり地域に親しまれた「サンストリート亀戸」を継承していくとし、「モノを売るだけでなく、コト、トキを消費する施設に今後、2年をかけて練り上げていく」と語った。
マンション・開発・経営