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リビング一角に仕事用スペース、「オーベル」3物件で 大成有楽不

 大成有楽不動産(東京都中央区)は、2020年に販売する新築マンション「オーベル」シリーズ3物件(オーベルグランディオ平井・オーベルグランディオ八王子エアーズ、オーベル松戸ヒルズ)に、テレワークを想定した「ホームライブラリー」付き間取りプランを採用する。

 ホームライブラリーは、リビング・ダイニングの一角に設ける1畳程度のスペース。造り付けの机、インターネット接続が可能なマルチメディアコンセント、ダウンライト照明を標準装備する。テレワークのほか、趣味や子供の勉強など幅広い用途を想定している。

 長谷工アーベストが20年4月に実施した「お客様意識調査」によると、コロナ禍を受けてテレワークを行った自宅内の場所は「リビング・ダイニング」が58%と過半数を占めた。リビング・ダイニングでテレワークを行った理由としては、「ほかに個室が空いていない」などの消極的な声がある一方、「家族を見ながら作業できる」といった肯定的な回答も見られた。また、「今後もテレワークをするなら仕事のためのスペースが自宅内に必要か」との質問には69%が「必要」と答え、そのうち「ゆるく仕切られたスペース」を希望する人が28%だった。”リビング・ダイニングとつながった仕事用のスペース”に対する需要がうかがえることから今回、ホームライブラリーを採用。総戸数に対する導入の割合は物件によって異なり、オーベルグランディオ平井では約7割の住戸に設置する。

 また、テレワーク用の完全個室に対する需要も踏まえ、オーベルグランディオ平井では個室型の書斎への変更にも対応。リビングに隣接する洋室を2つに仕切り、個室型書斎+収納とベッドスペースで構成する間取りプランを提案する。

 インターネット接続環境については、3物件すべてにJ:COM NET一括サービスを採用。専有部では「光1Gbpsプラン」、ラウンジなどの共用部では無料Wi-Fiと電子雑誌読み放題サービスを提供する。

 今後開発する新築マンションへのホームライブラリーの導入は、立地・市場特性を踏まえて検討する方針だ。