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旭化成ホームズがつくば市で、建設技術教育センターの運用開始

 旭化成ホームズは4月1日から、「旭化成ホームズ建設技術教育センター」(茨城県つくば市)の運用を開始した。建設技能者が近年、減少傾向にあるという社会課題に対応するもので、同社が提供する戸建て住宅と賃貸住宅の建設に関わる関連会社、協力工事店などを含む幅広い人材の継続的な確保と育成を目的とし、独自の教育プログラムを実施する研修施設だ。
 敷地面積約6120平方メートルの中に、実習ゾーンと研修棟で構成される延床面積約2460平方メートルの建物がある。前者には木工事や設備工事の施工研修、施工品質検査などの訓練ができる6棟のヘーベルハウスと、基礎配筋や鉄骨建方などの実技研修ができる4棟分のスペースを配置しており、多岐にわたる建設技能者に対応できる。
 研修棟には、1階に事務所や会議室、休憩室、シャワー設備など、2階に約100人が座学で学ぶことができる研修室が配置されている。座学にはコンプライアンスや顧客満足などを含む総合的なコンテンツを用意することで、新卒者が建設業に就業・定着しやすい体制を作っている。初年度は木工大工50人程度を含む約80人を受け入れるほか、施工管理者などの研修も計画的に実施する。
 なお、同社には建設技能者養成のための施設として建設技術教育センターのほかに15年に開設した「技能研修所」(神奈川県川崎市)があり、これまでの5年間で計80人を受け入れ、木工技能工の早期戦力化を実現。年間250棟程度の施工力を確保するなどの成果を上げていた。