物置きシェアサービス「モノオク」を運営するモノオク(東京都渋谷区)は、東京都と21年3月から実証実験を行い、地域の空き家や空き物件を、利用者に「物置き」として利活用してもらったところ、開始2週間ですべての貸し出しスペース(全10畳)の稼働率が100%となり、毎月約10万円以上の売り上げがあった。近隣の空き家などを「物置き」として利活用すれば、短期間に安定的な売り上げを得られる一つの方法になることが分かった。
チラシや看板からの利用者の獲得が目立ち、訴求方法で効果があった。一度利用すると、1年以上は利用したいといった声が全体の64パーセントに上った。75パーセントが自宅から利用スペースまでの距離が半径1キロ圏内・徒歩15分以内で、自宅から近い距離での利用を望んでいる。今回の実験は同社運営の有人管理だったため、今後は無人運営などの空きスペースでも検証を重ねる。今回の実験エリアの東京都世田谷区内での物件で協力できる不動産事業者を募集していく。