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東急不 兵庫県立大学と地域価値可視化の共創研究

 東急不動産はこのほど、兵庫県立大学の応用情報科学研究科社会情報学部・川向肇准教授の研究室との共創により、生活者にとって重要な町丁目レベルで地域の価値を可視化する共同研究を開始した。

 研究は、市町村内の各土地について、どのような施設の開発に向いているかなどを町丁目レベルで細かく分析、可視化できるようにするもの。その地域での開発を最適化し、サステナブルなまちづくりを推進するための指標とする。

 今回の研究対象は、西宮市の学生マンション開発予定物件周辺地域(キャンパスヴィレッジ西宮門戸厄神、キャンパスヴィレッジ西宮甲東園)。若者ニーズの分析から地域の可視化に取り組む。

 具体的には、国・自治体提供の各種データ、施設関連のオープンデータおよび民間事業者が公開している施設の評価データなどを活用する。地域の魅力のほか、地域のニーズ、課題等も抽出する。地域価値の可視化の状態を関係者間で情報共有し、街づくりや地域の活性化に関与する人たちの共創意識を高める効果も期待できる。

 同社は、従来の「駅からの距離」「周辺の開発状況」など、これまで蓄積してきたノウハウに加え、科学的な知見で土地の仕入れや開発を最適化できるようになると期待している。