森ビルと日本郵便が参加組合員として参画し、虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合(東京都港区、曲谷健一理事長)が推進する東京都港区の「虎ノ門・麻布台プロジェクト」(虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業)の街の名称が、このほど「麻布台ヒルズ」に決まった。2023年の竣工に向けて計画を進める。
名称に冠する「ヒルズ」は、アークヒルズ、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズに続く、森ビルの「“街”のブランド」。徒歩圏内に多様な都市機能を高度に複合させた「コンパクトシティ(都市の中の都市)」をつくり、「都市の磁力」を高めることを目指しているという。
「麻布台ヒルズ」のコンセプトは「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街 – Modern Urban Village」。森ビルがこれまでの「ヒルズ」で培ったノウハウと技術の粋を注ぎ「ヒルズの未来形」を表現する。ロゴには、オリジナルフォントと自然を象徴する緑のラインを基本に、麻布台ヒルズのコンセプトを体現したデザインを採用した。
麻布台ヒルズは、アークヒルズ(東京都港区赤坂)に隣接し、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズの中間に位置する。同エリアは外国大使館、外資系企業、ホテル、文化施設、医療機関、インターナショナルスクールなどが多数立地し、外国人居住者も多い。同社は麻布台ヒルズが要となり、既存のヒルズと連携し、都心部に新たな文化・経済圏を創出することを期待している。
同事業の施行地区面積は約 8.1ヘクタール、敷地面積約6万3900平方メートル。建物には住宅約1400戸、事務所(約21万3900平方メートル)、店舗約150店、ホテル(約120室)などが入るほか、 インターナショナルスクール(ブリティッシュ・スクール・イン・東京)(予定)、中央広場(約6000平方メートル)、文化施設(約9000平方メートル)、予防医療センター(約3600平方メートル)が入る予定。