投資

丸紅、賃貸住宅を小口証券化 三菱UFJ信託銀の「プログマ」活用

 丸紅は、賃貸住宅を対象としたセキュリティ・トークン(ST)を発行する。同社は100%子会社である丸紅アセットマネジメントをアセットマネジャーとして、三菱UFJ信託銀行、SBI証券と協業。STはSBI証券を主幹事として、主に個人投資家を対象に公募を開始する。

 今回は、丸紅都市開発が開発したJR山手線駒込駅徒歩1分に位置する都心の賃貸住宅「グランエール駒込」(東京都豊島区駒込三丁目1番8号、総戸数42戸、物販店舗1戸、2020年11月13日竣工)を小口証券化するもの。

 三菱UFJ信託銀行が提供する各種デジタルアセットの発行・管理基盤「Progmat(プログマ)」を活用することで、不動産への小口投資を簡易な手続きで可能とするセキュリティ・トークン「MFシェア 駒込レジデンス(譲渡制限付)」を発行する。「MFシェア 駒込レジデンス(譲渡制限付)」は、丸紅アセットマネジメントがセキュリティ・トークンで組成された不動産ファンドとしてアセットマネジメント業務を受託する第1号案件。

 同社は、不動産アセットマネジメント事業において、不動産投資信託(REIT)で同社グループが運用する上場・私募を合わせて1兆円超、私募ファンドでは約1500億円(23年4月末時点)。今後も不動産開発、運営、金融事業で培ったノウハウを活用し、上場・私募REITの継続的成長を基盤として、不動産金融商品の提供および投資家のニーズに合った投資機会を提供していく方針だ。