ラサール不動産投資顧問は7月31日、東急不動産、NIPPOと共同開発中のマルチテナント型物流施設「ロジポート名古屋」が竣工したと発表した。竣工時点での契約率は床面積ベース約66%の約19万2000平方メートルとなる。同施設の規模は地上4階建て延べ35万4743平方メートル。東海エリア最大のマルチテナント型物流施設だ。名古屋駅から約4.8キロと名古屋市中心部に近接する。高速道路網へのアクセスにも優れ、東海エリア一円の広域配送拠点に加えて首都圏と関西圏との中継拠点となる。
同物流施設は、各階への着車を可能にするランプウェイ2基を備える。倉庫面積の最小区画約2900平方メートル(約880坪)の分割利用から約1万6700～3万7000平方メートルの1フロア運用まで幅広いニーズに対応する。休憩室・売店・貸会議室・シャワー室・コインランドリースペースなど施設内の就業者に配慮した備えのほか、画像認識AI(人工知能)によるトラックバースの満空表示システム導入やドライバー控え室なども設置した。
制震構造や停電時に備えた72時間対応の非常用発電機で入居企業のBCPのほか、環境面では省エネ効果の高いLED照明や雨水再利用による潅水(かんすい)システムの活用で環境負荷低減にも配慮する。今後、同施設の屋根面を活用して東急不動産を発電事業者とする太陽光発電事業を計画しており、ZEBの評価認証を取得する予定だ。
