東京カンテイが9月21日に公表した「中古マンション70平米価格月別推移」によると、23年8月の首都圏中古マンション価格は、東京都の事例シェア縮小や全ての都県で下落したことにより、前月比0.6%下落の4777万円と6カ月連続のマイナスを示した。
都県別で見ると、東京都は同0.5%下落の6376万円と小幅ながら4カ月連続で下落し、前年同月からの上昇率は1%台を割り込んだ。首都圏全体で築浅事例の減少に伴って平均築年数がやや進行している影響もあり、埼玉県(前月比0.4%下落、3013万円)や千葉県(同1.1%下落、2774万円)でも引き続き下落、神奈川県(同0.8%下落、3659万円)は年初と同水準まで下げている。
東京圏の都心6区は前月比0.7%上昇の1億426万円と7カ月連続で上昇した。一方、城南・城西6区(前月比0.1%下落、6876万円)や城北・城東11区(同0.1%下落、5292万円)ではわずかに弱含んでおり、同社では二極化の動きはトレンドや前年同月比にも表れてきている点を指摘する。
同調査は、東京カンテイのデータベースに登録された中古マンションの売り希望価格を行政区単位に集計・算出し70平米に換算したもの。集計対象はファミリータイプのみ。