ENECHANGE(エネチェンジ、東京都千代田区)は、岩手銀行(岩手県盛岡市)とのビジネスマッチングにより、ENECHANGE提供の電気自動車(EV)向け充電器「EV充電エネチェンジ」の設置拡大に関して協業を始める。
同県内を中心とした東北地方でEV充電インフラの整備を促進することで、脱炭素化に貢献していく。
両社の調べによると、東北地方では、経営者の高齢化や後継者不足が影響してガソリンスタンドが減少傾向にあり、2013年から2023年までの10年間で2割の施設が閉鎖されているという。交通インフラの維持のためにも、自家用車のEVシフトとEV充電器の普及に早急に取り組む必要があると両社は判断した。
今後両社は、今回の提携を通じて、岩手銀行の東北エリアに構築した顧客基盤を最大限に活用して、「EV充電エネチェンジ」の提供を強化する。
具体的には、2024年1月までに、岩手県矢巾町役場や宮城県仙台市の飲食店「かに政宗」などの複数個所に提供する。
ENECHANGEでは、2027年までに最大300億円を投じて、国内で3万口のEV普通充電器の設置を目標に掲げている。その中でも、移動した分で使った電気の一部を継ぎ足して充電できる「目的地充電」に着目している。一般的に滞在時間が2時間から3時間以上となる商業施設やレジャー施設、宿泊施設、ゴルフ場などに6キロワット規模の普通充電器の設置を積極化している。