リユース事業を展開しているエコリング(兵庫県姫路市、桑田一成社長)は2月13日、親が持ち家に住み、自分と別居している全国の30代後半から50代の男女100人を対象に行った実家の活用や処分についての調査結果を発表した。
「空き家問題」についての認知度を調べたところ、最も多かった回答は「言葉・内容もなんとなく知っている」で61.0%、次いで、「言葉も内容もよく知っている」が27.0%と、88%が少なからず認知していることが分かった。
空き家があることで起こり得る問題について、聞いたことがあるものを聞いたところ、最も多かった回答は「ごみの不法投棄」(72.7%)、次いで「草木や雑草の繁茂」(71.6%)、「家屋の腐食・倒壊」(68.2%)が続いた。
また、親が亡くなった後の実家についての親との意思疎通について聞いたところ、「話したことがない」が57%、「話したことはあるが、決まっていない」が29.0%で、「話したことがあり、決まっている」は11.0%にとどまった。
実家の将来「まだわからない」が4割超
将来の実家の予定については、最も多かったのは「まだわからない」(41.0%)、次いで「売却する」(25.0%)、「親や兄弟が住む」(21.0%)で、「自分が住む」は7.0%、「そのままにしておく」が4.0%で、「活用する」は2.0%にとどまった。
「そのままにしておく」「まだわからない」との回答理由で多かったのは「今まで特に考えたことがなかったから」(53.3%)、次いで「何をするにも手間がかかりそうだから」(33.3%)、「何をするにもお金がかかりそうだから」(31.1%)が続いた。
また、自身が実家に住まない理由を聞いたところ、最も多かったのは「既にマイホームを持っているから」(59.1%)」、次いで「実家が地方・遠方にあるから」(22.6%)だったほか、また、「家が古く、老朽化しているから」(15.1%)という回答も見られた。
実家を手放す際に特に大変そうなことを聞いたところ、最も多かったのは「家財の整理」(72.0%)、次いで「法的な手続き」(54.0%)、「家の清掃」(37.0%)、「お金まわりの確認・対応」(34.0%)が続いた。また、家財の整理の中で、特に困りそうなものに最も多く挙がったのは、「家具・家電」(84.0%)、次いで「着物・衣類」(56.0%)、「小物やアクセサリー」(30.0%)が続いた。