投資

ケネディクス、シンガポールで私募ファンド事業取得

 不動産運用のケネディクス(KDX)とSMFLみらいパートナーズのシンガポール現地法人であるSMFL MIRAI PARTNERS(MPS)は、KDXの株主であるARA Asset Managementが運営する私募ファンド事業を取得することで合意したと発表した。

 ARAは2002年に設立され、シンガポールに主要拠点を置くアセットマネジメント会社。シンガポール、オーストラリア、韓国、米国などでREIT・不動産ファンドを運営し、アジア太平洋地域でトップクラスの運用資産残高を有する。

 ARAとKDXのアジア太平洋地域を中心とした国内外におけるアセットマジメントのノウハウと、SMFLグループの財務基盤・調達力を相互に活用し、シナジーの最大化を図る。MPSとKDXが設立した特別目的会社を通じて、新会社のARAvestの全株式をそれぞれMPS 70%、KDX 30%の出資比率で取得する予定。新会社のグループ化によりアジア太平洋地域における投融資ビジネスの拡大と投資家向けの新たな投融資機会を創出してAUM拡大を目指す。SMFLグループは中期経営計画の施策として「資産回転型ビジネスの推進」を掲げている。

 KDXは、3.3兆円を超える不動産を運用しているが、今回の私募ファンド事業取得により、1.1兆円に上る海外資産を取得する。国内外に跨るクロスボーダーの投資やファンドマネジメント受託機会の多様化につなげていく。