総合

都立病院機構とEV充電設備設置の協定、テラチャージ

 EV充電設備・サービス「テラチャージ」を展開するテラチャージ(東京都港区、徳重徹社長)と、地方独立行政法人東京都立病院機構(東京都新宿区、安藤立美理事長)は、EV充電設備の設置へ向け「電気自動車用充電設備設置及び運営事業に関する連携協定」を締結した。同社として、地方独立行政法人(地方独法)との協定は初めての事例で、締結日は4月30日付。

 今後、両者は同協定に基づき、病院の外来受診時等にEVを充電できる環境の整備へ向けて、同機構が所管する11施設へEV充電器の設置を進めていく。具体的には、同社による調査の上で充電設備の種類や設置場所、設置口数を決定し、25年4月に運営を開始する予定。

 今回の取り組みの背景には、東京都が30年までの目標として「乗用車新車販売100%非ガソリン化」「公共用急速充電器1000基設置」等を掲げ、自動車の脱炭素化に力を入れている点がある。同機構も地方独法として、所管する都立病院にEV充電設備を設置していく方針を定め、検討を進めてきた。EVの普及と脱炭素化推進を図るだけでなく、外来待ち時間の有効活用による患者サービス向上も狙う。

(写真) EV充電設備を設置予定の医療拠点「多摩メディカル・キャンパス」内に所在する「多摩総合医療センター」の外観