不動産・建築業界向けのAI(人工知能)開発を手掛けるTHIRD(東京都新宿区)は、同社で展開しているAI自動見積査定システム「工事ロイド」を、飲食店舗を直営やフランチャイズで展開している大阪王将(大阪市枚方市)向けに提供を始めた。
大阪王将では同システムの導入により、各店舗の工事に際しての見積もり金額や見積もりの査定に関わる業務の工数を削減につなげる。
大阪王将では、特にフランチャイズ店舗で、各地元で従来から取引のある工事業者が一択となりがちで、複数の業者の見積もり金額を比較することが少なく、適正な工事金額であるのかどうかを見極められないままに工事を発注する場合が多かった。また、本部では地方別の実勢価格の把握が難しく、地元の店舗オーナーからの見積もり依頼に対して精査が難しい課題があった。
同システムは、査定担当者の知見や経験知に依存することなく、AIで見積もり金額を査定できるため、査定業務の属人性をなくせる。また、査定に関わる業務の工数削減に期待ができる。